sohramame’s 「吉備の古代を想う」吉備氏・尾張氏

岡山(吉備)の古代史についてですが、上古代日本史全般についても書いてます

イニエ・知初國(はつくにしらす)物語47- 四道将軍(キビツヒコ)の活躍

第10代崇神天皇のお話で、四道将軍の活躍のパートです。ただし全てを書くと長くなるので、キビツヒコだけを記載してます。
フトニ(孝霊天皇)の子で、第9代開化天皇とは従弟の関係です。イニエ(五十瓊殖)の「ニ」はフトニの「ニ」と同じ。「瓊」(たま、硬玉、ヒスイ)の意味です。会話・心情は創作ですが設定・背景は事実だと考えてます。

なお、宝賀先生が考える(ただし一部私見が入ってます)神武天皇一族の系図は次のとおりです。ご参考に。
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#イニエ 47
ハニヤスヒコの反乱が潰えて
雨降って地固まる、に倣う通り
ヤマト王国拡大路線に先駆け
四道将軍たちの忠誠と結束を図ることができ
イニエは満足だった

彼の王は不思議と
自ら何をしなくても
希望通り物事が進んでいく
幸運にまみれた人物だった
多くはモモソ姫の人格と才能によるが…

#イニエ 48
キビツヒコ・兄は
イニエからハニヤスヒコの反乱の前に下された
西・山陽の平定を改めて実行するため
弟と共に難波から針間へと向かった

大和王国の現在の西端である針間の
後の息長氏に繋がる一族を訪れ
更に西の小覇王たちの情報収集と
その地にある竜王山で
平定行軍の戦勝を祈願した

#イニエ 49
キビツヒコ兄弟は
全く性格が異なっていた
兄は王・イニエに忠誠を誓う
実直で武闘派の戦士
それ以外の事は関心なし

弟は一歩引いて冷静に世の中を見てる
ヤマト王国の為に働きながら
自分の足元を見つめる
今回の針間滞在でも
地元一族に妹を嫁がせ
自身も妃を貰って
基盤を築いてる

※キビツヒコ・兄は実名イサセリヒコ、弟の実名はヒコサシマです。

#イニエ 50
戦い方も
キビツヒコ兄弟は正反対だった
兄は自身の自慢の弓と
屈強の弓隊を率いての
雨のような弓攻撃による
猪突猛進
退くことを知らない

弟はその後方で支援をし
敵も味方もより損失を少なくするような
頭脳戦を得意とした
どちらが欠けてもうまく動かない
車の両輪で
無敵を誇っていた

#イニエ 51
今回の西国平定も
今までと同じく基本は正攻法
今の赤穂、上郡、和気、瀬戸と
特に困難な敵は無く順調に進攻する

目指すは異形の鬼と呼ばれる
"温羅"が治める製鉄王国
ここはイワレヒコが高島に寄った頃
女王が権力を奮っていて
今は温羅に禅譲されてる阿曽の地
最強に立ちはだかる敵だ

(書きかけ)