sohramame’s 「吉備の古代を想う」吉備氏・尾張氏

岡山(吉備)の古代史についてですが、上古代日本史全般についても書いてます

タマテミ(安寧天皇)のお話

第3代安寧天皇のお話です。イワレヒコの子であり、ヌカワミミ(綏靖天皇)の異母弟です。会話・心情は創作ですが設定・背景は事実だと考えてます。

#タマテミ 1
母イスズヨリ姫は姉のイスズ姫と
ほぼ同時にイワレヒコの妃となり
ほぼ同時に懐妊した
なのでタマテミは
ヌカワミミが薨れた年齢と
ほぼ同じ年齢で王に即位した(24歳頃)
即位前は
母に夢中だったヌカワミミと
仲良く一緒に遊ぶこと無く
年上の部下と共に
狩りや異族平定を楽しんでいた

#タマテミ 2
磯城津彦という尊称が付いている通り
タマテミは当初、磯城一族の宗主になるはずだったが
ヌカワミミが若くして薨ったため
そのままの名で王に就いた
しかし政治、財政、警備などの
帝王学は中途半端なままであり
国を治めるよりは
出かけて周辺の蛮族を平定する方が
好きで得意であった

#タマテミ 3
タマテミが王になった時
王国の版図は北西に少し広がったので
イワレヒコの白橿原宮より北西の
片塩の地に新たに宮を造った
そしてそこに
ヌカワミミと恋人のような関係だった
ヌカワミミの妹を妃として迎えた
諱はヌナソヒメ、妃としてはアクト姫と呼ばれた
やがて2人の子供が出来た

#タマテミ 4
タマテミとアクト姫との子は
兄がイロネ、弟がスキトモと名付けられた
兄は成人してオキソミミという尊称をもらったが
なぜか王を継がず
弟がスキトモノミコトの名で王に就いた
タマテミは10年ほど国を治め
34歳で薨った
王国は発展はしなかったが
穏やかな気候で収穫が増え国力は増した

短いですが終わりです。第4代懿徳天皇のお話へ続きます。